ねこと画像処理 part 1 – 素材集め

ねこと画像処理。

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本エントリーには技術的な内容はありません。

ねこが写った画像に対していろいろな画像処理を施していく。今回はデータセットとして利用する画像素材集めに関するエントリー。

素材集め

機械学習系のタスクも想定しているので、大量にデータセットを集めておこう。Web上から取ってくるのでは味気なくてつまらない、邪道である。それに著作権の問題もある。自分の足を使ってたくさん集めて回るんだ。もふもふするんだ。

  • 飼いねこを撮る
  • 野良/地域ねこを撮る
  • ねこカフェのねこを撮る

僕は実家で2匹のねこを飼っているが、今は東京で一人暮らしなので帰省時にしか撮れない。23区内でも世田谷や練馬などの住宅街には意外と地域ねこがいる(区の住民ボランティアによって世話/治療、去勢手術等が施されているねこ)。しかし地域ねこばかりでは海外種のデータは集まらないだろう。やはりこつこつとねこカフェに通うのが一番効率的だ。

カメラについて

好きなカメラを持って行けば良い。デジタルカメラなら取り回ししやすいのでオススメではあるが、ライカの古いフィルムカメラを持ったお客さんもいたので、やはり好きなカメラを使うのが一番良い。ただし、ねこカフェの店内は暗いので高感度撮影が得意なカメラがあればそちらを選ぶ。画質を重視して高感度で撮りたくない場合は明るいレンズを。個人的に以下のレンズがおすすめ。

通しで開放F1.8と驚異的に明るいレンズ。ズーム倍率は低いがカフェ店内で望遠などいらないので問題ない。ただし開放だとピントが紙のように薄くなって撮影難度が跳ね上がるので、少し絞ってF2.2, 2.5くらいが良いかもしれない。もちろん明るい単焦点レンズを持っていればそれを使った方がいい。

ブロアー
ブロアーを持って行く。こういうブラシが付いているタイプが良い。しゅぴしゅぴやってるとねこ達が興味を示してくれる。予想外にねこ受けが良いのである。それにねこの毛からレンズを守るためにブロアーは必須だろう。

また、宗教上の理由でSIGMA機しか使えない場合はセカンダリでコンデジも持って行った方が良い。I/O性能が貧弱なのでバッファが溜まったらしばらく何もできない。すぐにセカンダリに持ち替えてシャッターチャンスを逃さないようにする。人物ポートレートと違い、ねこはよく動く。クソエイムは特訓で克服しておくこと。

店舗紹介

ねこカフェに一人では行きづらいという意見をよく聞く。まぁ店舗によってはカップル率8割超えのところもあるので、そういうお店だと確かに一人は居心地悪いかもしれない。それが嫌なら普通に異性を誘えば良いだけの話で、顔見知り程度の仲であっても相手がねこ嫌いでなければ意外と付いてきてくれる。ちなみに世田谷の RIEN というお店は男性客のみの入店は禁止されている。ここにはノルウェージャンフォレストキャットという大型の美しい長毛種の専門店なので、データ集めする際には必ず一度は訪れておこう。

もし一人で行くなら都内では以下の店舗がおすすめだ。

上記2店舗は広い。一人客もたくさんいるので店内で気まずいことはないはず。

メモ帳を持って行く

店内で画像処理ネタを思いつくことも多い。メモ帳は携帯して店舗の特徴などと併せて記録を残しておこう。大きな一眼レフを抱えながらメモを取っていると騒がしい女性グループ客に「雑誌記者かなんかの方ですかー(^q^)?」と話しかけられることがあるが、適当にあしらって撮影に戻ること。遊びでやってんじゃないんだよ!

以下は先週とあるねこカフェに行った時のメモである。

吉じょう寺 きゃりこ 12/20 雨 12:00~

クリスマスツリー
カフェラテ ドリンク券
ショコラかわいい
F値を変えて同じ構図でとっておく
ボケの強さによって検出される特徴点の違いを確認
ブロアーが意外に好評
ショコラはねこの家によく入る
ショコラは女店員さんが大好き
後でレンズプロテクター買い換え
店内背景/インテリアと毛色が似ている、要WB調整
ISOは妥協して400まで
高感度ノイズ除去要じっそう
ショコラかわいい

ちなみにメモ内にでてくるショコラという名前のノルウェージャンフォレストキャットの女の子。ふわふわしててなんかいいにおいする。
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まるでゴミ虫を見るような姫の目つき。ありがとうございます。

データはFlickrに置く

撮った写真はFlickrに置いている。理由は3点。

  • 無料ユーザーでも1TBの大容量が使える
  • 複数の解像度に一括リサイズしてくれる
  • 多機能なWeb APIが提供されている (参照: Flickr Services)

Flickrは無料ユーザーでも1TBの容量を利用できるので、学習に必要な大量のデータセットを置くのに便利。また、実験中は複数の解像度の画像に同じ処理を施して結果を比較することがあるが、Flickrは1枚画像をアップロードすると複数の解像度でのリサイズ画像を一括生成してくれる。
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さらに、FlickrのWeb APIは多機能でクライアントライブラリも多言語で充実しているため、上手く利用すれば効率よく開発することができる。例えば、品種毎にタグを付けて必要な品種データのみを取得するツールを作ると有用だろう。

大規模分散ストレージサービスにおいてデータの参照即時性を持たせるのは難しい。「画像をアップロードしてすぐに複数の解像度で見ることができる」というのは実はすごいことである。

撮りためている写真は全てCreative CommonsでFlickrに公開している。ピンぼけや被写体ブレのある写真もわざと置いている。

最後に

個人的に動物写真においては、風景の中に動物が自然に溶け込んでいる写真が良い写真だと思っている。その点、ねこカフェではやはり主役はねこであり、どうしても寄り過ぎてしまうことが多い。かといって他のお客さんをフレームに入れるわけにはいかないので凝った構図は潔く諦めよう。なので残念ではあるが、フォトグラフ作品ではなくデータセットを作るつもりで割り切って撮り溜めていくことにする。

また、ねこカフェなどに行った記録は別ブログの方に不定期で書いていくことにする。あまり使っていなかったはてなブログだけど昔と比べて使いやすくなっているようだ。

とりあえず、データ集めのための土台は整った。
池袋 猫の居る休憩所299
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mican
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chocolat2ショコラかわいい
catcafe
catcafe2

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