JavaScriptでステレオ画像処理

過去、OpenCVやFlashで簡単なステレオ画像処理を試してきましたが (ステレオ画像処理, Flashでステレオビジョン入門)、今回はJavaScriptとCanvas APIで同じものを作ってみます。 Demo: HTML5 Stereo Vision Source Code: cv/stereo_matching at master from wellflat/jslib – GitHub ここではKinectのように赤外線センサーはもちろん利用できないので、純粋な画像解析の…

AS3SXの裏側

前回のエントリー、AS3SXはPaaSとして成功するかの続き。 AS3版PaaSとも言えるAS3SXですが、サーバ側のシステム構成は少し変わっていることを前回述べました。今回はそのシステムと通信するクライアント側に焦点を当ててみます。 AS3SXのコンセプトを台無しにする方法 前回のエントリーで少しだけ書いたのですが、AS3SXはソケットサーバをフロントに置き、クライアントはそのサーバに直接接続してTCPで通信を行っています(エンドポイントをHTTPに見せてるのは実はフェイク)。 AS3SXはそ…

Google Maps API for Flash が 廃止

Google Geo Developers Blog: Maps API for Flash deprecation announcement リリースされたのが2008年なので、3年も様子を見た上での決定ということになりますが、Googleさんにしては辛抱強かったなと思います。半年くらい前に乃木坂だか六本木あたりでいっしょにハイボール飲んでた時に「Flashからは全然使われてないはず」と彼らも言ってたし、そんなに長くはないだろうなぁとは僕も思ってましたが、ついにその時が来たようです。 原文は無…

Perlの画像処理モジュールメモ

僕はぜんぜん詳しくないのですが、Perlの場合はどれが一番モダンで使いやすいんですかね。 このブログを見てくださっている方はわかるかと思いますが、ブラウザ上で動く画像処理のサンプルを書く時はActionScriptを好んで使っています。その理由は簡単で、Flashは描画系が優れているから。また、最近だとChrome Developer Toolsの使い勝手がとても良いので、JavaScript(+ Canvas)でサンプルを書くことも増えてきました。 ただ、この2つの言語は仕事で使うわけでもない…

JavaScriptで決定木

前回のAS3でNaive Bayesによる文書分類に関連して機械学習による分類問題を扱います。 今回は決定木(Decision Tree)をCanvasに描いてみます。前回のナイーブベイズよりも決定木の方が解釈が簡単で、分類過程が見た目にも分かりやすいので手軽に試すことができました。今回も理論的な部分はWebや書籍の方を参考にしてもらって、ここでは試したことだけ書きます。 今回扱う問題は集合知プログラミングにある「サインアップを予測する」を取り上げます。これは、あるユーザーがあるWebサービスの…

AS3でNaive Bayesによる文書分類

自然言語処理は専門外なんですが、職種的(?にこの分野に精通している人がたくさん社内にいるので僕も少し影響を受け始めています。。 今回は単純ベイズ分類器(Naive Bayes:ナイーブベイズ)による文書分類を基礎の部分だけやってみます。単純(Naive)と呼ばれているのは、文書の出現確率を単語の出現確率の”積”で近似し、語順や単語間の相関関係を考慮しないためにそう呼ばれています。ベイズ理論については書籍がたくさん出ているのでそちらを参考にしてください。ここで説明するにはと…

CanvasとBitmapとよもやま話

久しぶりにフロントエンド寄りのこと。 ウチの会社の制作本部の人達と久しぶりに飲みに行ったので、彼/彼女らの仕事の進め方みたいなものを聞いてきた。一般的なWebサイト制作はもちろん、FlashやJavaScriptなどの技術力も僕より数倍上な人達だ。大きな組織の内でプロのデザイナーとしてたくさんの人と競争し続けてきたわけだから優秀で当たり前なのかもしれない。趣味程度にやってる僕なんかとは違う。 * CanvasとBitmapについて 彼らはしばらくCanvasを使ったアニメーションやゲームなどの案…